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2008年10月27日 (月)

凱旋門賞2008 検証2 -レースの検証-

今更ながら、今年の凱旋門賞を振り返ってみましょう。

といっても、単なる一素人の戯言。ということで、優しい気持ちで(爆)見てくだされば、重畳至極。

まあ、今年の凱旋門賞は、結局、最初から最後まで、ザルカヴァのためのものでしたね。実際、中団、ほぼ後方の位置取りから、直線馬群を割っての堂々の差し切り。 アレフランスの再来やら、30年に1頭の名馬、といった戦前の評価も、史上最強牝馬という称号に格上げされそうな状況ですね。
そのことに異論はありません。あのレースで、優勝に相応しいレースを展開していたのは、ザルカヴァ1頭だったと思っていますので。たとえ、ゲートが開く瞬間に、ゲートの係?にお尻を叩かれても。最後の直線で彼女の進路を誰も塞がなかったとしても。ホームアドバンテージの範疇なんでしょう^^

ただ。それ以降の馬。つまり2着以下については、どうでしょう?

ユームザイン、イッツジーノ、ソルジャーオブフォーチュン、ヴィジョンデタ。

どれも弱い馬ではありませんが、取り立てて強い馬とも思えません。

そして、これらの馬は、殆どが先行して、粘り込んだ馬達です。

つまり、このレースはザルカヴァを除いて、前残りのレースだったということですね。直前の雨等で馬場が悪化していた可能性も十分考えられます。勿論、その中でも差し切った(それも、余力残しで差し切った)ザルカヴァは次元が違うのでしょうが。

それと、馬場が悪化したことで、デュークオブマーマレードの力が削がれた事も大きく影響していると思いますし。

こう考えると、今年の凱旋門賞のレースとしての評価としては、さほど高いものという判断は出来なさそうです。

そして、レーティングでは、ザルカヴァの凱旋門賞で127、セックスアローワンスで130というもの。これは妥当な評価だと思います。普段、首を傾げたくなるようなレーティングの付く事も多いのですが、今回は、とても妥当なものだったと思います。

非常に平均的なレースに、一頭スーパーホースが混じっていたそんなところでしょうか。

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2008年10月26日 (日)

チーム・カジノドライヴの挑戦 -問われる日本競馬-

遂に、カジノドライヴのBCクラシック出走が、数時間後に迫った。

ここに至る過程で、物議を醸すようなものも含め、様々な問題があったが、どうやら今回は無事出走に漕ぎ着けられそうで、その点においては何より。

ひとつ大きく不満があるとすれば、日本馬が、しかも、当地でもそれなりに人気している有力馬として出走する日本馬がいるにも関わらず、日本での中継がないという点であろう。

恐らく、放映権料の問題があってのことだと思う。想像するに、BCクラシック単体での放映では契約できなかったとか、一括での放映権料がとても高額だったといったあたり。致し方ない部分もないわけでもないが、グリーンチャンネルでも対応し切れなかったというところに、認識の問題を感じざるを得ない。

そして、今回の遠征に関しては、というより、「カジノドライヴの遠征全般に関して言えることだが、

「メディア・関係者・ファン揃って、熱量が少ない。」

勿論、各自価値観が違うことを否定するつもりはない。

そんな中で、この特殊な事情を持つこの馬を応援するのは、いくつかの前提を承知できるかにかかっていることも承知している。

「新馬戦一度しか日本で出走していない馬を日本馬として認識できない」

「血統も走っているのもアメリカなのであれば、何故アメリカの厩舎に入厩させないんだ」

「騎手も日本人でない時点で、応援する気になれない」

「馬主・調教師のやり方が分からない」etc…

ある部分では、そのとおりだとも思う。私も以前から、このオーナーが藤沢厩舎に入厩させる馬の血統を見て、「何がしたいのか」理解に苦しんでいたことも、まず、告白しておく。

しかし、オーナーのインタビュー記事を見て、一応の納得を得た。

「世界の主流血統の馬を、日本人のチームで、世界の大レースに挑戦し、制覇する」

なかなか珍しく、難しいことを設定したものと思うし、その前に、幾つかのステップを踏めば、多少の理解を得られるのではないか、と思うところもある。

しかし、確かに、ある意味非常に面白い試みであることも事実だ。

これは、競走馬という部分を、その地域の最良のものを手に入れることで、解決するという手法。普通のオーナーは、ここで、地元の調教師に預けることで、より確実で効率のよい方法を目指すのに、このオーナーは、藤沢厩舎に預けて、そこから遠征するというプロジェクトを選択した。

このプロジェクトを批判することは簡単だが、どのような馬を所有し、どの調教師に預け、どのような構想で競争生活を送らせるかは、馬主の専権事項である。

そして、この試みで浮き彫りになるのは、日本の競馬関係者が、世界のトップクラスにどれだけ近づいているかを計る試金石となるということ。

ここ数年の一連の海外遠征において、浮き彫りになったのは、日本馬の急激なレベルアップに日本の競馬関係者が追いつけないということ。つまり、人間が世界レベルには達していないということである。調教師・騎手・馬主、全ての分野で立ち遅れていることを、思い知らされる日々であった。

そして今回。

ここで、このブリーダーズカップクラシックという間違いなく、世界最高峰の一つである場で、間違いなく、世界最強の馬であろうカーリンと、芝であればトップの一頭に数えられるデュークオブマーマレードと共に世界最強を競う場で、日本競馬のある意味での到達点を証明する。

そんな瞬間。

ワクワクしませんか?

私はその瞬間をPCの前で、待ち構えます。テレビの前ではなく。

そのことに日本の競馬関係者の立ち遅れを感じざるを得ません。

意識という部分において。

ファンも含め、世界のスタンダードに近づくのはいつになるのでしょうか?

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2008年10月21日 (火)

WINDOWS 復活 -SYSTEM32¥hal.dll地獄-

いやあ、私も遂に、Windowsの餌食になりました。

先日、買い換えたばかりのデスクトップ(byパソコン工房)が、タイトル通り、

「次のファイルが存在しないかまたは壊れているため、windowsを
起動できませんでした
<Windows root>system32hal.dll.
上記のファイルをインストールし直してください。」

と表示され、立ち上がらなくなりやがりました。

まあ、しかし、話では聞いていましたが、いざ自分で遭遇してみると、想像以上に焦るし、面倒くさい。かれこれWindowsに触り始めて、十数年。HDDの物理的な破損での交換・リカバリーはありましたがソフトウェア(システムファイル)の破損によるトラブルは初めて。

これまでの私が幸せ者だったのでしょう。

実際、これまでのメインPCであるMebius君には、お気に入りな「GO BACK」がインストールされていた為に、おかしくなったら、以前の状態に戻す、ということが出来たので、バックアップという部分でも、ウラシマ状態。どういうシステムで構成するべきか、迷っていた段階。

ネットでのクチコミなんかで、「Acronis True Image」あたりで良さそうだという結論に達して、外付けのHDDとソフトを準備しようと思っていた矢先の事故でございました。

大体世の中そんなもんですがね。

そんなこんなで、ネットで検索。こんな時PCが複数あることのありがたみを感じますねえ。

で、いくつかページを見てみると

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q132267353 (質問)

http://oshiete1.goo.ne.jp/qa4073937.html (質問)

http://homepage2.nifty.com/winfaq/w2k/boot.html ([win2k] 起動と終了)

http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;882178

http://support.microsoft.com/kb/880636/JA/(MS サポートページ)

http://bios.sakura.ne.jp/gf/pc/pc/recovery.html(WINDOWS XP 復活)

こんな感じ。

どうやらブートファイル(boot.ini)とか、MBR(マスターブートレコード)なんていうのが壊れて、Windowsが起動しなくなったらしい。

ここで自分へのメモ、という意味も込めて、順序だてて、記しておこう。

1.上記のMSのサポートページと以前買っておいたWindowsのトラブル解決本を参考に回復を試みる。

 PCに同梱されていたWindowsのインストールCDから起動し、回復コンソールに入ってもろもろ操作。chkdskでHDDを調べてみたら、幾つかのエラーはありつつも、HDDの物理的な破損ではなさそうなので、一安心。んで、「fixboot」とか「fixmbr」なんてものを実行して再起動してみるも、状況は変わらず。

 ここで、インストールCDからWindowsのみを再インストール(修復インストールだったかな)という手段もありますが、これは実機のXPのSP(サービスパック)のヴァージョンとインストールCDのSPのヴァージョンが一致していないと駄目らしく、家では該当しない。(CDはSP2、実機はSP3)

ということで、Windowsの回復・修復は断念。

2.LINUXの起動CDを作って、データをバックアップ

 調べてみると、HDDが物理的に破損していない場合、つまり、Windowsのシステムファイルの破損による起動不能である場合、殆どのケースでは、データ(ファイル)は無事とのこと。出来るならデータをバックアップしようという流れ。

 やり方は、LINUXのCDで起動可能なものを、ダウンロードして作成し、HDDのデータをバックアップするというもの。

 この辺を参考に

http://www.knoppix-help.com/ (KNOPPIXでのデータ救出)

http://mahoro-ba.net/c23-42.html (KNOPPIXの導入方法・その他)

http://www.rcis.aist.go.jp/project/knoppix/ (KNOPPIX日本語版 HP)

https://wiki.ubuntulinux.jp/UbuntuTips/Install/BurningISO (ISOイメージのCD作成方法)

 そんな感じで、LINUXでも、KNOPPIX(クノーピクス)、ubuntu(ウブントゥ)といった辺りが、このような作業に適している模様。(何せLINUXは完全なる素人である私にとって、どれがどれやらですが)

 ということで、KNOPPIXのISOイメージをダウンロードし、CDに焼く。↑で紹介したページにも書いてあるように、ISOイメージのファイルをブータブル(起動可能)CDにするには、通常の焼き方じゃなくて、別の焼き方があるようで。無邪気に焼いた私は、CD-R無駄にしました。そして、うちのPCでは、起動しないのかと、ちょっと絶望しかけました。

 焼きなおしてから、起動すると、全然問題なく起動。っていうか、拍子抜けするくらい問題なく起動。そして、PCのHDDを読んでみると、全く問題なく、マウントする。データはバッチリ読める。どこがおかしくなったかなぞ、全く以って分からん。というか、この際、Windows以外何の問題も無いんだな、ということがはっきり分かった。MSうぜえ。

 で、LINUXはUSB対応ということで、USBメモリにデータをコピーする作業に入る。

 さくさくさくさくさくさくさくさくさくさくさく・・・・・・・・・・・・・…………完了。

 まあ、そもそも、2ヶ月程度しか使っていないので、データの量は大したことなく。USBメモリ3本(1GB+2GB+4GB)で完コピ。あっさりしたものです。

 それと、自分で入れていたデータは、流石にどこにあるか分かりますけど、Windowsがらみの「お気に入り」「OutlookExpressのメールデータ・アドレス帳」なんかは、分かりにくい場所にありますので注意が必要ですね。

http://www.den-now.com/backupdata1.html

http://support.microsoft.com/kb/881263/ja

この辺を見れば、迷わないでしょう。

3.HDDをフォーマットして、WindowsXPを再インストールする

 この辺はインストールCDの通りで、大丈夫かと思います。フォーマットの時間はかかりますが、画面の指示に従いましょう。これは問題なく終了。漸くデスクトップのPCが起動する。12日夜に事故ってから、実に、4日ぶり(16日夜)の起動ということで、ちょっと感動。

4.WindowsをUPDATEして、最新状態にする

 んで、SP2からたまったUPDATEを大量処理。何度かUPDATEのサイトからダウンロード、インストール、再起動(シャットダウン)を繰り返すと、おかしなことに気付く。

「インストール後シャットダウン」のコマンドでシャットダウンを実行しても、インストールが終了する前に、シャットダウンがかかってしまい、インストールできない」

 更に

「次のWindowsUpdateを実行しても、ダウンロードされたものが、インストールに失敗する」

 という現象に。面倒くさい。 これも気持ち悪いので何とか調べる。それで、

http://support.microsoft.com/?kbid=943144 

 に辿り着く。ドンピシャ。気持ち良い位に、この状況。

 私のケースは、シナリオ2。

 つうか、UPDATEのサイトに言われるままに、インストールしただけですが、何か?

 ということで、皆様お気をつけ下さい。

 まず

「方法 1: Windows の Wups2.dll ファイルを登録する」

 処理自体は、正常に終了したが、やはり、上手く行かず。それで、

「方法 2: Windows Update エージェントをダウンロードしてインストールする」

 こちらを実行。これで何とか、UPDATE問題は解決しました。ふう。

5.バックアップしていたデータを、元に戻す

 当然のように、この作業。何とか復旧出来ましたとさ。

ということで、ここまでで、金曜日の夜。ほぼ一週間の作業。ま、火曜日からは夜限定、しかも、一進一退の状態での作業だった為、手間取りました。こればっかりやってるわけにも行かないし。

 様々な所でバックアップを取れ、というのは見るし、実際そう思うけど、やはり人間自分で経験してみないと、実感できないものですねえ。

そんな反省を生かすためにも、早速というか、同時進行的に、準備を進めていたバックアップ体制を整える。

といっても、何のことは無い。USB接続の外付けHDDと冒頭にも書いたバックアップソフト「Acronis True Image 11 Home」を購入・セットアップしました。

何とかこれで、安心できそうです。皆さんも十分お気をつけて。

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2008年10月 8日 (水)

凱旋門賞2008 検証1 -再録凱旋門賞2006エントリー-

メイショウサムソンの挑戦は終わりました。

結果は、ご存じの通り、10着惨敗。まあ、幾つもの不利あり、勝った馬はちょっと強すぎだといったことあり、妥当というか、想定の範囲内というか、がっかりしつつも冷静な感じです。

敗因について、いくつか書き連ねてみようかと思いましたが、その前に。

レース終了後、何の気なしに、2006年ディープインパクトの遠征終了後の自分のエントリーを見ていて、愕然としました。殆ど今回の遠征について語っているかのような内容。まあ、ある意味、ディープと殆ど同じような状況の遠征だったのだから、同じで当然とも思いますが、しかし、これでは学習能力がないと言われても反論の余地はないですね。

ということで、ここで改めて、2006年のディープ敗戦に関連したエントリーを、ここに再録してみようと思う。敢えて、編集はせず、原文のまま、収める。

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---- < 2006.10.11 >---------------------------------------------------------

凱旋門賞から、はや一週間が過ぎました。

私自身の心の整理も含め、今更ながら、凱旋門賞の分析、というか、何故ディープインパクトが凱旋門賞で3着に敗れたのか、ということについての、一考察を行おうと思います。

まあ、要するに自分を納得させたいということですね。

勝った馬がレイルリンクですよ?

弱い馬とは思いませんが、ディープより強い馬とは思えませんでしたので。結果で言えば、上だということになってしまうのですが、ことはそんなに簡単ではないと思うのです。

そこで、私の考え。(あくまでも一素人による考えですが。)

「陣営の凱旋門賞に対する考え方が浅かったのではないか?」

ということです。

めちゃめちゃ偉そうな書き出しですが、敢えて、こう言わせて頂きたいと思います。

現地では、一ツアー参加者にとって情報はゼロに等しい状況でした。Paris Turfとか買ったってフランス語読めないんだから、何の足しにもならん。で、帰国後に様々なメディアで情報を見ることで、大体の状況は掴めて来ました。

まず、私は、橋口調教師を初めとする悲観論。所謂「ディープでも勝てないのでは、日本馬は数十年勝てない」的な意見には、全く与しません。

馬鹿かと!素人かと!絶対勝てるって言ってみたり、数十年勝てないって言ってみたり、躁鬱激しいなって感じ。もっと冷静になりましょう。

あのレースはディープインパクトが完全なレースをしたでしょうか?能力を100%出し切りましたでしょうか?私にはそうは思えない。勿論、「力を出し切れない=能力の限界」という公式も成り立つのですが、ディープインパクトという競走馬の限界があのレースにあったとは思えないのです。これから、その原因を幾つか指摘します。(といっても、もう散々指摘されてきたことではありますが…)

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まず、斤量について。

レース後に調教師も指摘し、先日、オーナーもそのような趣旨の発言をして、凱旋門賞への再挑戦に否定的な態度を示したとか。

全然駄目。

凱旋門賞が3歳馬のレースだって事は、最初から分かっていることだし、それを承知で挑戦したのに、負けた後でそれを言い訳にしては、説明が付かない。そして、カッコ悪い。橋口調教師のキングジョージ後の「日本でやったら負けない」発言と同等のカッコ悪さ。それでも勝てると思ったんだけど…、って言うことだとは思うんですが。

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はい次。

私は、やはり

「本番前に前哨戦を使わなかったこと」

は非常に大きなマイナス要因だったと考えています。

近年の凱旋門賞馬が前哨戦を使っての制覇だったことは、今更言うまでもないことですが、この事実は大きい意味を持ちます。

欧州の最高峰のレースを勝ち取ろうとするのです。トップクラスの馬、陣営が挑みます。それも不利が無いホームコースの人々が、です。

そんな彼らでも、前哨戦を使わずして、近年勝てないレースなのです。それだけ極限状態の能力を問われるレースであるという証だと思います。

ましてや、これまで欧州以外の馬が制していないという状況を考えれば、出来るだけ、不確定な要素は排除していかなければならない、と考えるのは自然でしょう。

「ディープは休み明けでも問題ないタイプ」

「日本の調教は欧州とは違いがあり、休み明けが一概にマイナスとは言えない」

というような、意見もありますが、現に負けました。つまり、ディープインパクトというクラスの馬でさえ、問題ないとかいうレベルで勝つのは難しいレースである、ということですね。実際、なんだかんだ言っても、日本でG1にぶっつけで出走させていない時点で、ディープインパクト自身、休み明けであるよりも、1戦叩いて本番に臨むことを陣営は選択しているわけです。それを、欧州の最高峰のレースに挑むときにしていない。ならば…。

ということです。

勿論、ここでは「前哨戦を使うリスク」と言う要素も入ってきます。

それによる消耗、欧州の陣営に手の内を見せてしまう、体調管理の問題。色々あります。

でも、そんなリスクを犯してでも、欧州の競馬場でのレース経験を得るという要素は重大だったと思うのです。これは、「馬場に対する適性=経験することでその適性の見極め、対策が取れる」「位置取り=欧州のレースの流れに対応できる」「早仕掛け=コース攻略の部分、欧州競馬での厳しいレースでの経験」といった要素とも結びつき、今回の結果に直接的に影響を及ぼしていたと考えています。

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ここで、そもそもの定義。

「陣営の凱旋門賞に対する考え方が浅かったのではないか?」

ということになるのですが、

果たして、関係者は、凱旋門賞というレースをどういう位置づけで捉えていたのでしょうか?

  • 世界最高峰のレースという夢舞台
  • 実際に制覇を考える目標レース

どちらの要素も持っていたとは思うのですが、どちらかと言うと、前者のニュアンスが大きかったのではないか、もしくは、彼ら自身は後者であると思っていたとしても、第三者からみると前者の考えに近い様相と受け取られる体制。

ここで、大いに反論があることは承知しています。

去年の三冠達成時点で、あるいは、ダービー制覇時点で、凱旋門賞は意識していたであろうし、今年に入ってからは、精力的に、様々な情報や手続き、それに伴う作業を、ほぼ完璧にこなしてきたじゃないか、と言う指摘。

その通り。

陣営の体制やその仕事は、見事だったと言わざるを得ません。流石に、長年トップトレーナーとして君臨する調教師、そのスタッフです。

しかし、問題はその思想です。

グランドデザインといっても良い。

「この馬で何としても凱旋門賞を取るという覚悟」と言い換えることも出来る。

ディープインパクトの今年のローテーション。

阪神大賞典→天皇賞(春)→宝塚記念→凱旋門賞→<天皇賞(秋)>→<JC>→<有馬記念>

<>は予定

一般的な王道路線

阪神大賞典→天皇賞(春)→宝塚記念→京都大賞典→天皇賞(秋)→JC→有馬記念

殆ど同じです。当然ながら。遠征発表当時から、凱旋門賞後のスケジュールは、馬の状態次第という説明でしたが、状態次第ではあっても、体制としてはこのように使うという考え方の基に行動するということだろうと思います。最近までは、天皇賞は考慮されてはいませんでしたが、ここに来て、天皇賞にも意欲を見せ始めていることで、より明確になってきていますが、

これは日本でのレーススケジュールを第一優先として、凱旋門賞は国内G1と同程度の目標として設定されている。

このように受け取られても、仕方が無いと思うのです。

勿論、夏場の休養から京都大賞典という過程と、フランス遠征-シャンティでの調教-凱旋門賞という過程が同じなどと言うつもりはありませんが、ローテーション、そして、そこから浮かび上がる考え方としては大差無い、ということになろうかと思います。

何が言いたいかというと、どうしても凱旋門賞を取りたいならば、そこに絶対的なピークを設定し、そこから逆算したローテーションが考えられるべきであろう、ということです。

日本のG1にある程度のピークを設定しながら、その間隙を縫って、凱旋門賞を取る。と言う姿勢では、駄目だったということですね。いかなディープインパクトであっても。

今年、ディープインパクトが凱旋門賞をどうしても取りたいのであれば、少なくとも天皇賞後に、渡仏して、前哨戦を使った上で本番に挑むという形が望ましかったと思います。

ベストは、日本で走っている場合ではなく、エルコンドルパサー同様に、今年は欧州でのレースを転戦するという形式だったのでしょう。

なんなら、去年の秋、凱旋門賞、BCターフに出走していたら、どちらも勝てたのではないか?と思っていたくらいです。去年なら凱旋門賞は56キロで出走できていたわけですから。

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池江調教師は優秀なトップトレーナーですが、従来のオーソドックスな日本競馬の中で長年過ごされてきた方です。そんな方に、日本での競馬を捨てて、欧州に専念するローテーションを設定し、実行するということを求めるのはこちらの我儘なのでしょう。

ましてや、無敗の二冠馬に菊花賞をスキップさせて、凱旋門賞やBCに出走させるなどは、考えの外でしょう。

それでも、どうしても勝ちたいのであれば、それぐらいの徹底振りが必要だったと思います。

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「あとがき」

いやあ、書きましたね。

長すぎ。数回に分けて、加筆修正しながらのものとなりました。

これだけ長々書いといてなんですが、これらは全て一素人の素人考えです。でも、そんなところだからこそ、僅かばかりの真実が潜んでいるということも、無い話ではないと思います。

実際問題、これだけの批判しておいて、自分はフランスに行っているわけです。しかも、ディープの馬券で勝負している。応援記念馬券(単勝2ユーロ)ではなく、大枚を(といってもたかが知れてますけどね)。

こんな事を書いていても、「いや、それらのマイナス要因も何も、全てぶち破って圧勝してしまうのではないか?」とか考えていたのですから、自分も同類ではあるわけです。

そして、レースを身近で観戦し、その惜敗ぶりを見るに付け、以上のようなことを思い、書き連ねなければ、気持ちの整理が付かないのです。

勝てたんだよ。ほんとに。後ちょっとで。

でも、これで挑戦はやめて欲しくない。今、日本にいる競走馬と言うことであれば、文句なく、最強であるディープインパクトの役割は少なくないと思う。それは国内でG1の数を重ねることではなく、欧米の頂点を極めるレースで日本競馬の到達点を高らかに宣言することだと思う。

今のところ、陣営は来年も現役の続行を示唆している。であれば、来年こそは、欧米のレースに専念し、願わくば、来年のロンシャンで最高の結果をもたらしてくれん事を。そして、その歓喜の瞬間を私も現地で共有したいものである。

Keep Trying!  NO CHALLENGE NO GLORY

--------< 引用終わり >-----------------------------------------------------

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自分でいうのも何ですが、熱い^^

そして、今回の遠征でも、殆ど適用出来る内容。同じことを繰り返しただけだったのかな、とかなりブルーな気持ちになります。

以前のエントリーの中で、明確に違っているのは、実力的には?だったレイルリンクと掛け値なしに強かったザルカヴァというところですね。

結果論で言うと、どんな調整や臨戦過程を辿ったとしても、ザルカヴァを倒すことは、恐ろしく難しく、多分無理だったろうなあ、ということでしょうかね。

ということで、次回エントリーにて、今回の凱旋門賞のレース自体を検証してみたいと思います。(もったいぶってスマソ)

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