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2008年12月 6日 (土)

上昇する女王 -フィギュアスケート雑感・女子シングル-

続いて女子。

ご存知のように、NHK杯は浅田選手の圧勝に終わり、女王健在をアピールして終わった。

今年も女子は日本が表彰台を独占し、その層の厚さとレベルの高さを世界にアピールできたと思う。

そこで、今シーズンを考えてみたいと思う。

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やはり今季も、浅田真央vsキム・ヨナという2強体制が続くことは、決定したようなものだと思う。

シニアデビュー以来、GPシリーズでは、ほぼ無敵ともいえるキム・ヨナは、今シーズンも危なげなく、2戦とも優勝し、GPファイナルに臨む。

一方の浅田選手は、今回のNHK杯でジャンプの不安を一蹴し、女王が死んではいないことを印象付けた。

今回のシリーズでの得点を見てみると、この二人は、この下に位置するロシェット、コストナー、安藤選手、中野選手らに水をあけている。

少なくとも、GPファイナルではこの二人の戦いに注目が集まるだろう。

勿論、他の選手にも期待したいし、、順調に得点を伸ばし続けているロシェット・コストナーには、一角崩しを予想する向きもあろう。

そして、意外だったのが、アメリカ勢の不振である。層の厚いアメリカ勢だが、全体的に構成要素の完成度が低かった様に思う。アメリカの選手にしてみれば、全米選手権での戦いが激しくて、GPシリーズどころではないってところか。2枠をかけて、5、6人が(いやもっとか?)鎬を削るとんでもない状況になっている。

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浅田真央選手は、今回、さらに一歩、ステージを上がった。ご存知のように、トリプルアクセルを二度(といっても、一つはダウングレードされたが)、プログラムに入れることを実現した。この意味は大きい。

このプログラムは、他の要素でもレベルを取り切れれば、200点越えが十分見えるレベルである。現在の女子で200点は、彼女以外に到達し得ない高みである。

キム・ヨナ選手は、現時点のプログラムでは、ほぼ得点は出きっている。190点台が限界なのだ。勿論、トリプルアクセルや他の加点要素を入れ込んでくれば、200点台が見えてくるが、現状、その動きは見えないし、これまでは十分に優位なポジションをキープできたが、今回の浅田選手のプログラムを観て、今後改善を考えてくるかもしれない。

安藤美姫選手の4回転は、物凄い武器になり得るが、現状、実戦でチャレンジできていないので、対抗策とはなっていない。第一、彼女は、ジャンプもそうだが、今季、他の要素でレベルを取りきれていない。完成度に難があった。勿論、GPファイナルや全日本選手権では、完成後の上がった演技を我々に見せてくれることを期待しているが。

ここに来て、不気味なのが、コストナー、ロシェット両選手だろう。二人とも、大技は無いが(と言っても、トリプルトリプルはあるが)、ジャンプを含め、各要素でキチンとポイントを確保してきている。でも、現時点、パーフェクトな演技でも190点に行くかどうか、と言ったところと想定している。

中野選手にしても、年々、各要素のグレードは上がってきているが、やはりトリプルトリプルは上位を狙う上で必須となってくるし、もし浅田・キム両選手をも凌ごうとするならば、トリプルアクセルも確実に入れ込んでこないと苦しいだろう。彼女の尋常ではない安定感、常に、一定以上の演技を見せるということの価値は、十分理解したうえで。

前回のエントリーの男子シングルでは、王国化の兆しを指摘したが、女子は現在、新しい勢力が出て来づらい状況が問題だと思う。それは、あまりにも浅田、安藤、中野というトップが高レベルで君臨している為に、上に上がってこれないのだ。

勿論、復活してきた村主選手や昨シーズンも活躍した武田選手などもいるが、得点的には、上位のビック3には、ちょっと水をあけられている。今回のNHK杯でのサプライズだった鈴木明子選手も、今回の2位は中野選手のSPでの躓きに助けられた部分が大きい為、まだ、互角と言えるほどではないか。

今シーズンや来シーズンのオリンピックなどは、怪我等が無ければ、このビック3でかなり強力な布陣が築けると思う。メダルも複数獲得すら望める状況。団体戦も欲しいぐらいの勢いだ。

しかし、その後を考えると、不安は大きい。

まだ、浅田選手は健在だろう。しかし、安藤選手や中野選手は、本人次第だが、分からない。となると、下から、次世代の選手が台頭してこないとならない。

前回も書いたが、私はジュニアの試合まで見れる環境に無いので、そちらの状況は良く分からない。先シーズン、全日本選手権などで見た若い世代の選手達も、得点的には国際舞台で戦えるレベルには、まだ達していないように見えた。

このあたり、暮れの全日本では、上位の争いと同様に、注目しなければならないだろう。

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ともあれ、新たな高みに上りつつある女王と、最強の日本選手たちから、今シーズンも目が離せない。

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2008年12月 4日 (木)

王国化の兆し -フィギュアスケート雑感・男子シングル-

結構、ここ最近人並み程度に、タイムリーに更新してきたので^^、今回は、ちょっと今まで通りの、ワンテンポ遅れた感じの話題。

フィギュアスケート。

先日、NHK杯が終了し、グランプリシリーズもファイナルを残すのみ。

高橋選手の怪我による離脱は、彼にとっても、日本チームにとっても、そして、我々ファンにとっても、非常に残念で、痛ましい限りではあるが、それでも、男女ともに日本選手の活躍は目覚しい。勿論、各国のトップスケーターたちも粗方姿を見せてくれて、今期の情勢が、漸くはっきりしてきたと思う。

ここでは、そのあたりに触れてみたい。まずは、男子。

ランビエール、バトルというチャンピオンが引退し、高橋選手が欠場している現在、情勢は一変した、といってもいい。現に、先シーズンは、ジュニアだった選手達がシニアデビューを果たし、GPシリーズでも活躍している。

また、日本においても、謹慎明けの織田選手の鮮烈復帰や、今年の世界選手権でも大活躍し、期待された小塚選手もGPでの優勝を飾り、本当にトップグループの中に入ってきた。

そして、今回のNHK杯でのサプライズ(その1)は、無良選手の存在だった。

私は、ジュニアの大会もカバーするほどのファンではないので、申し訳ないが初めて見たのだが、中々小気味いい滑りをする選手で、好感を持った。今後の成長に期待の持てる選手と感じられ、嬉しかった。

世界でトップを狙える高橋、織田両選手の後、中々次の選手が見えてこないことに、ちょっと焦りを感じ始めていただけに、小塚、無良両選手の成長・躍進は、我々ファンだけでなく、協会側も胸を撫で下ろしているのではないだろうか。

やはり、今後もフィギュアスケート王国を維持し続けるつもりならば、下から次々に新しい選手を輩出し続けなければならない。その形がおぼろげながら見えてきたのは嬉しい。

で、先にも書いたが、ジュニアから上がってきた選手達。あまり分からない(爆)

分からないので、予想等は出来ないのだが、男子に関しては、やはり、4回転が勝つためのキーワードとなる。

新しい世代は、苦も無く、4回転を決めてくる。

そこで、復帰した織田選手。

以前は、4回転が無く、スケーティングなどの部分で、得点を上げていた印象だったが、今回、それはいい方に裏切られた。

彼のスケーティングの滑らかさはそのままに、力強さが感じられたから。そして、4回転にもチャレンジした。謹慎期間中、腐らずに黙々と基礎からの練習に取り組み続けた上での成果だったと思う。

その過程で培われた精神力は、この後の国際舞台でも絶対に活かされる事と思う。

まもなく行われる全日本。そして、来年の世界選手権。

戻ってきて欲しいが、恐らく高橋選手は間に合わない。となると、織田選手、小塚選手が中心となって迎えることとなる。そこに、今回の無良選手、それに、南里選手、中庭選手がもう一つの枠を争って臨む大会。

来シーズンの為にも、是非とも、出場枠3枠の死守をお願いしたい。

まあ、私なんかに言われなくても、高橋選手の戻ってくる来季にも、自身が出場する為に、彼ら自身がもっとも自覚していることでしょうが。

来るバンクーバーで日本選手がメダルを目指す上で、3枠は絶対に欲しい。

自分たち自身のためにも、頑張って欲しい。

その積み重ねが、伝統になる。フィギュア王国の礎として。

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警察・司法の汚点 -高知・白バイ事件-

本来の私のブログテーマからは、逸脱することを承知で、今回は、この事件について書きたい。

「高知・白バイ事件」で検索すると、驚くほど多くのサイトがヒットする。

これまでこの事件の存在を私同様に知らなかった方は、それらのページを見て欲しい。

また、下記のブログでも詳しく取り上げられているので、参考にされたい。

http://kikko.cocolog-nifty.com/kikko/2007/10/post_f6dd.html (きっこのブログ)

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月曜日の報道番組を見るまで、私はこの事件の存在を知らなかった。

そして、番組を見て、ネットで調べて、愕然とした。

当事者でもなく、事件当時から、この事件を追いかけていたわけでもない私が、様々なソースにあたるにつれ、思いを強くするのは、

「この事件は、警察による組織犯罪であり、本来そうした権力の乱用を監視し、市民を守るべき司法が、裏切った」ということである。

勿論、憶測である。私には情報はないし、その経緯も承知していない。

しかし、この事件の経過は異常すぎる。

冷静に、というか、百歩譲って、警察の提示している情報が真実であると仮定してさえ、様々な部分での問題が山積している。

番組でも記者が、日本の裁判史上に残る汚点だ、と指摘していた。

その通りだと思う。

そして、番組では、その記者が、「こんな状況で、裁判員制度を始めるのは恐ろしい」と言うような趣旨のことを言って、終わった。

ただ、ここで私は、逆に思った。

だからこそ、裁判員制度が必要なのではないか。と

恐らく、多くの常識的な社会人が、件の裁判に裁判員として参加していたら、明らかに異常な審議、判決であることを指摘し得るであろう。もしかしたら、それでも裁判官の巧妙な、或いは、強引な誘導によって、同じ判決に至ったとしても、今回の裁判で行われたような、滅茶苦茶な捜査、検察の主張、裁判官の証拠の採用・非採用の判断など多くの部分に違った影響を与え得たのではないだろうか。

そう考えると、一刻も早い裁判員制度の実現というものも、考えなくてはならないような状況かもしれない。非常に情けない、絶望的な思いに駆られながらも。

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2008年12月 1日 (月)

久々に馬券が当たった男が、調子に乗って偉そうにジャパンカップを回顧してみる

ということです。

いやあ、本当に久しぶりに馬券が当たりました。当たりました、と言える馬券が当たりました。JC三連単。

まあ、そんな訳で、偉そうに、JCを語ってみようという、余計なお世話。

さて、私は以前にも記したとおり、血統ビーマーであり、M使い(正式な名称を知らない。ご存知の方いたら、教えて)でもあります。ということで、今回のJCを振り返ってみようと思います。

「JCとは、鮮度とリズムと母父SS」

えー、終わり(爆)。

やはり、以前から言われていた通り、鮮度(フレッシュさと異端ローテ)が最も重要なレースと言うことですね。

最近は、そうでもなくなっていた所があり、多くの方が、忘れていたようですが、再認識させられました。

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1着 スクリーンヒーロー

アルゼンチンからの異端ローテーション。この秋の重賞はこの一戦のみ。復帰戦から条件戦やオープンの特別という軽いところで連対して、リズムを上げた。

非G1の重賞を勝って、ここに臨んだのは、3頭のみ。

スクリーンヒーロー(1着)、マツリダゴッホ(4着)、トーホウアラン (9着)。

明らかに、東京不向き(と思われた)マツリダが4着に粘りこんでしまうというのも、リズムや疲労の差だろうか。

密かに期待したトーホウアランは、秋重賞2戦。そのどちらも連対していたのでは、疲労もさることながら、ダンス産駒特有の飽きが来てしまったのか。圏外。

G1を使っている組が、好走すれば、疲労、ストレス。惨敗すればリズムを崩す。という難しい状況に置かれているのを尻目に、スクリーンヒーローは突き抜けた。

また、血統ビーム的には、この東京開催における母父SSの好走確率の高さは、尋常ではなかったと言う要素は大きい。

このレースでの母父SSは、3頭のみ。

スクリーンヒーロー(1着)、アサクサキングス(8着)、トーセンキャプテン(15着)。

明らかに、能力でもリズムでも劣っていたトーセンは、さておき、アサクサキングスの失速は、前走負け過ぎもあろうし、単純にスローの上がり勝負に向かない自身の特徴も影響したのだろうと思う。

実は、馬単はトーホウとアサクサ頭で買っていたので、余計に身に沁みる^^。

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2着 ディープスカイ

3着 ウオッカ

天皇賞でのダスカも交えての死闘も、記憶に新しい2頭のダービー馬。

ただ、そもそも前哨戦を消化しての天皇賞で、あれだけの接戦を演じ、しかも、レコード決着というオマケつきの馬が圧倒的人気では、頭には出来ない。

それでもこの着に来るあたり、やはりダービー馬ということか。まあ、瞬発力があるで片付けてしまいたくないという気持ちもあるし。

しかし、ディープスカイという馬は、私の想像よりも強い馬でした。申し訳ない。明らかに、後ろ過ぎる位置からの進出ですので、レース後に一番強かったのはこの馬的な意見が出てくるのは、しょうがないかな、と。とは言え、その位置に居てしまったということの限界が言われないのは不公正でしょうね。タキオン産駒の精神的な健全さ(非常に安定した成績)も覚えておく必要はありそうです。ダスカとともに。

ウオッカはやはり、前走の激走の影響があったのでしょう。それでも最後に、マツリダを差し返したのは、底力というべきか、岩田の腕力と言うべきか。

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4着 マツリダゴッホ

既に述べたが、オールカマー1着からの直行。リズムのよさに加え、今期G1を使っていないアドバンテージは大きかったと言うことだろう。それと、脚質が先行というのも大いにプラスに作用した。

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5着 オウケンブルースリ

菊花賞1着から。やはり菊花賞という長距離戦、しかも、前走の後方からのマクり一発なレースは、相当疲労がたまると思う。父ジャンポケが、自身の父程、疲労耐久力が高くないような気がすることからの懸念もあった。

それでも最内枠からの出走で、何とか粘れたか。

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6着 メイショウサムソン

単純にピークを越しているということもあろうし、瞬発力に長けたタイプでもない。

今回のレースには合わなかった。とは言え、石橋とのコンビは、やはりしっくり来る。

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