2010年10月 3日 (日)

10月3日②挑戦 -自転車世界選手権-

今度は、競馬ではなく、自転車。
 世界選手権ロードが始まっている。
 今回参加する日本人三人は、ヨーロッパで活躍する選手。
 ブエルタ、ツールで活躍した新城を筆頭に欧米の選手にも伍して戦える選手たち。

 勿論、優勝云々は軽々には言えない力関係ではあるが、躊躇せずチャレンジして欲しい。

 競馬やりながら、自転車も目が離せない。

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2010年2月26日 (金)

フィギュアスケート女子シングル ショートプログラム

フィギュアスケート女子シングルのショートプログラムについて、上位選手を中心に気になった選手をレビューしようと思う。



*注意*

本エントリーは、かなり偏った考え方(といっても、私は正当だと確信していますが)に基づき、記述されています。そのような考え方が嫌いな方、もしくは、特定地域の方々は、目にされないことをお勧めいたします。





また、私の考え方は、以前のエントリーで、簡単に記してありますので、そちらに目を通して頂けると、よりお楽しみ頂けるかと思います。






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またもや、というか、ここに来てあからさまな爆上げの点数が、キム・ヨナ、ジョアニー・ロシェットの両名に付けられた。
今更、驚きもしないが、それにしても、これが国際審判によってジャッジされた国際大会、とりわけ、オリンピックという最高峰の大会で為されたという事に、眩暈を禁じえない。

ともあれ。
順位どおり(爆)に、レビューして行こうと思う。





○キム・ヨナ (オープン参加) 78.50

ハイハイ、ス・バ・ラ・シ・イ・デ・ス・ネ(棒読みで)




①浅田真央 73.78
非常に素晴らしい演技だったと思う。トリプルアクセルだけでなく、全体を通して、ほぼ完璧なSPだった。
今期のスタート時点のあの演技からすると、俄かには信じられないレベルまで到達している彼女には、いつも驚かされる。
やはり彼女はオンリーワンな存在なのだ。会場の雰囲気も一変させてしまう、その存在感。
オリンピックのこの舞台で、基本的に、苦手としているSPを、ここ数シーズンの中でも、ベストの演技で締める彼女に拍手を送りたい。
フリーでも攻める彼女を応援する以外にない。この演技でも、かの国の人との差が約5点という事実にも負けずに頑張って欲しい。
もしかすると、ジャンプで失敗したりすると、ロシェットにも抜かれてしまう可能性を私は、覚悟している。それでも頑張って欲しい。
仮に銅メダルでも、そのメダルこそ、本当のチャンピオンの証なのだから。



○ジョアニー・ロシェット (追い風参考記録) 71.36
この自国開催の期待を一身に背負って、しかも、直前に母親が亡くなるという悲劇を経験してなお、この演技が出来る彼女の精神力には脱帽である。
心身ともに厳しい状態だろうに素晴らしかったと思う。
しかし、それと得点とは、別物だ。彼女の演技としては完璧だっただろうが、それにしても、3-2回転のコンビネーションで70点オーバーはコメディとしか言いようがない。
男子のパトリック・チャンの時にも感じたが、政治力でGOEとPCSをプラスし放題である。
例えるなら、追い風参考記録である。さしずめ、追い風3mといったところか。
もしかすると、というか、もともとの想定では、彼女の位置は銀のはず。フリーでは、浅田選手に失敗が出れば、すかさず彼女は2位に浮上するのだろう。
彼女は彼女の演技をすればいい。ただし、それは残念ながら参考記録でしかない。


②安藤美姫 64.76
3-3回転に挑戦した彼女の決断は間違っていないと思う。ダウングレードされたのは残念だが、フリーに向けても挑戦していって欲しい。
しかし、ジャンプに関してのダウングレードは妥当だとは思うが、PCSの低さは何だろう?各項目でロシェットに0.5程度差をつけられていることは全く意味不明だ。
メダルはかなり厳しいだろうが、攻めて行って欲しい。




③レイチェル・フラット 64.64
彼女の実力は発揮できたのではないかと思う。流石に、大混戦の全米選手権を優勝しただけのことはある。
トリプルルッツで若干のマイナスとレイバックスピンでレベル2と言う以外は、概ね完璧な演技。今大会の点数の出方から言えば、当然、60点を超えてくる演技。
以前観たときよりも、各要素で成長していて、見ごたえのあるプログラムになっていた。フリーでも成長した姿を見たくなった。



④長洲未来 63.76
素晴らしい演技だったと思う。シニアデビュー時の演技を上回る成長した姿を見せてくれた。
昨シーズンは怪我や体の成長でバランスが崩れたりで苦戦したが、彼女の本来のスケーティングが戻っていた。嬉しい限りだ。
スパイラルシークエンスやスピンなどはとても素晴らしかった。フリーでも良い演技を魅せてくれるだろう。そして、アメリカの三枠奪取に向けて頑張って欲しい。
アメリカが二枠では少なすぎる。見たい選手が多くいるのだ。



⑤カロリナ・コストナー 63.02
最近のスランプが気がかりだっただけに、一応、格好はつけた感じ。とは言え、本来彼女はSPは高い点数を出せる選手だけに、トりプルルッツで手を突いてしまったのは大きい。
GOEやPCSでも、もう一つ点が伸びきらなかった感はある。フリーでも気持ちを保って、素晴らしい演技を見せてくれたら、私は嬉しい。




⑥アリョーナ・レオノワ 62.14
彼女のほぼノーミスの演技を久しぶりに観た気がする。やはり雰囲気を持った選手で、彼女の明るい演技は個人的に好きだったりする。
トリプルルッツのマイナスは残念だったが、スピンやスパイラルは全てレベル4を取れている。
この60点台の選手は殆ど差はなく、一つのエレメンツでがらりと変わってしまう僅差にひしめき合っている。斜陽の王国で孤軍奮闘する彼女だが、その姿に悲壮感はない。そんな状況でも明るく切り開いていく。そんなフリーの演技を見せて欲しいと思う。
 



⑦エレーネ・ゲデバニシビリ 61.92
久しぶりに、彼女の小気味いいジャンプを見ることが出来て嬉しい。
トリノに出場したときの鮮烈な印象があったのだが、その後、政治的な問題もあって、精彩を欠いた演技しか見れないこともあって、淋しい思いをしていた。
今回は、きっちり照準を合わせてきて、ジャンプだけでなく、スパイラルやスピンでもレベル4が取れていた。
フリーでもしっかりと演技を揃えられれば、入賞は十分可能だ。まだ、彼女の勢いのある演技を観たい。



⑧ラウラ・レピスト 61.36
今回は、3-3回転を3-2回転を落として、確実性を上げたということなのだろう。
彼女に関しては、大きな大会になると実力を出し切れない、というような場面を見たように思うので、ここは良かったのではないか。
上位を目指すのであれば、フリーでは3-3回転を入れた上で、完璧な演技をしてくる必要がある。



⑨鈴木明子 61.02
この滑走順で、踏みとどまれたのは、彼女の強さだろうと思う。ジャンプの乱れは、確かに大きいが、それでもまだ、戦える位置にはいると思う。
ジャンプだけでなく、スピンやスパイラル、ステップといった部分でも、きちんとレベルを取れていた。しかし、相変わらずPCSでは、点をもらえないなあ。
ともあれ、彼女には、フリーでのウエストサイドストーリーという名プログラムがある。
これを演じ切った時、会場は彼女に魅了されることは間違いない。結果は自ずと付いてくる。





しかし、このSPのジャッジは、全体的に甘甘である。
これまで、ダウングレード、ロングエッジのオンパレードだったのが嘘のようである。
勿論、各選手たちが頑張ったのもあるだろうが、それにしてもグレーゾーンだったエレメンツは、今回軒並みレベル認定されている。
それは、これまで特定の選手だけ認定していたような事象を多くの選手で認定している。
だから、特定の選手に関しては、更なる爆上げっていうストーリーのようです。

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2009年12月31日 (木)

終わりと始まり

今更ながら、一応、年越し前に、語っておこうという趣向。

フィギュアスケート全日本が終わった。
ご存知のように、浅田選手の華麗なる復活劇で幕を閉じた女子シングル。
そして、オリンピック代表は、浅田、安藤、鈴木の三選手となった。
オリンピック代表の座を自ら掴み取った皆さんには、心からの祝福を送りたい。

しかし、前のエントリーで記したように、毎年のように全日本は点数がインフレしていて、基準が分からない。
まあ、その順位が入れ替わるような疑惑の判定、のようなものは(個人的には)感じられないので良いのだが、国際大会との整合性というか、演技の絶対的な評価基準が掴めず、困惑するのも、また事実だ。

第1位 浅田真央 選手

 素晴らしい復活だったと思う。特定の誰かを応援するというスタンスを持たない私ですら、かなり感動してしまったのだから、真央フリークの方々には、その感動は如何ばかりかと思う。とは言え、彼女が普通にやれば(これが難しいというのは大前提ですが)、この程度の演技にはなるだろうと、私のような捻くれ者は考えてしまう。
しかし、今シーズンの混乱振りは、彼女にしてみれば、初めての経験だったと思うし、私は最悪、彼女が代表に入れない事態も想定していたので驚嘆した。
私の勝手な憶測だが、彼女は練習もしたのだろうが、開き直ったのではないかと思う。
昨シーズンまでの一連の流れ、世界選手権での結果などは、キム・ヨナとの暗闘(私は敢えてこういう言い方をしておく)の中でのものだと思う。実際、私は浅田選手がキム・ヨナに敵わないなどと思ったことは一度もないが、現実は悪夢のような結果を彼女に突きつけた。
今シーズンの混乱もその影響なのだ、と私は思っている。
しかし、この状況で、逆に彼女は自分自身を取り戻すことに集中できたのではないか、と思うのだ。「人は関係ない」と。
私はその姿勢は正解だと思う。
彼女には、伸びやかなスケーティングとトリプルアクセルに代表される華麗なジャンプがある。それを堂々と披露すればいい。それをジャッジする人々にどう評価されようとそれは関係ない。
実際今回も、SPはトリプルアクセルをDGされていたが、彼女の演技の素晴らしさは十分に伝わったし、得点にしても(全日本の甘甘採点とは言え)かなりの高得点を得られた。FSでもPCSの点数はちょっと出し過ぎな感はあるが、今回の優勝者であるということは概ね間違いないと思う。国際大会に行けば、簡単には200点は出ないが、彼女のスタイルを貫き通すことが出来れば、自ずと結果は付いてくるだろう。

第2位 鈴木明子 選手

 先シーズンから表舞台に登場してきて(私がブロック予選とか、中規模の国際大会とか観てないので)、今シーズン一気にブレイク。今シーズンのプログラムの質の高さは見事だと思う。特に、FSのウェストサイドストーリーは名プログラムだと思う。こんなプログラムに、このオリンピックシーズンに出会えたのは、彼女がを乗り越えてきた苦悩の日々に対する天からの贈り物なのかもしれない。
 今回出場権を事実上争った中野選手の上を行った2位を獲得したことで、胸を張ってオリンピックに向かえるのではないか。
 私も、多くの方同様、今シーズンの彼女のスケーティングに魅了されてきたし、彼女がオリンピックに出場することに異議を唱える人はいないだろう。フィギュアスケートを諦めざるを得ないようなどん底から立ち上がってきた彼女の目は、どこまでもまっすぐで力強い。是非ともあの素晴らしいウェストサイドストーリーをバンクーバーで世界の人々に魅せつけて欲しい。

第3位 中野友加里 選手

 …彼女にとって、そして彼女を応援する人々にとって、非常に厳しい結果となってしまった。今回の演技は、SP、FSともに、完璧ではなかったかもしれないが、それでも今の彼女が望み得る質の高い演技だったと思う。結局、前回同様に彼女がオリンピックに出場出来ないという現実は、あまりにも厳しすぎ、悲しすぎる。4年前に颯爽と登場してきた彼女は、間違いなく、この4年間、女子シングルで日本の牙城を死守して来てくれたアスリートの一人であることに間違いない。恐らく、彼女の選手としての人生において、オリンピックに出場することはないのだろうが、それでも彼女のスケート人生が敗残者のものとは私は思わない。間違いなく、世界の数少ないトップスケーターの一人として、世界選手権に全力を注いで欲しいと思う。私はその姿を目に焼き付けたい。

第4位 安藤美姫 選手

 彼女にとって、この大会は実はやり辛い大会だったのかな、と終わってから考えてみた。
 自分ひとりオリンピック出場が確定している中、他の選手達が凄まじいプレッシャーに耐えながらしのぎを削る。そんな各選手の熱量に気圧されてしまったような2日間の演技だった。大会前には、気楽に演技できるとか、オリンピック本番に向けた予行演習とかそんな風に勝手に考えていたが、流石に、そういう雰囲気ではなかったようだ。今回の演技を受けて、彼女の代表入りに異議を唱える人が、チラホラいるようだが、私はその意見に与しない。
 そもそも代表選考などというものは、どのような形を取ろうとも異論はあるもので100%全ての人が納得できるやり方、結果などない。その中で定められた選考基準をクリアした彼女はれっきとした代表選手である。
 また、ポテンシャルにおいても、メダルを狙う日本の中において、浅田選手に次ぐ候補(場合によっては第一選択肢たり得る)であることに変わりはない。オリンピックまでに完全な調整をお願いしたい。(偉そう?すみませんm(_ _)m)

もろもろ言いたいこともあるのだが、今回はここまで。

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2009年12月 5日 (土)

グランプリファイナルからオリンピックへ

いずれにせよ、まともに見れたGPファイナルであったことは間違いない。
織田、安藤両選手には、オリンピック内定おめでとう。

素人目で思い付いた事をつらつらと…。ただし、まだ、ジャッジペーパーを見ていないので、大枠で書いて見る。

<男子>
SP、FSと緊張感のあるレベルの高い演技の応酬で非常に見ごたえのある試合だったと思う。
特に、今回表彰台に上ったライサチェック、織田、ウィアーといった選手は、ほぼミスのない演技でオリンピックに向けて自信を深めることが出来た大会ではなかったか。

中でも織田選手。
今シーズンの強さをこの大会でも遺憾なく発揮できたことはこれまでの彼の殻を破れたようにも思う。これで本当にメダルを争う選手の列に本当に加われたのでないだろうか。
日本代表は3枠。今回で内定が取れなくても、十分代表を勝ち取る力はあったわけだが、これでオリンピックだけに照準を合わせることが出来ることもかなり強力なアドバンテージとなるだろう。

そして、高橋選手。
とにかく残念なFSだったが、それでも私は全く悲観していない。
昨日のSPは圧巻の演技で、復活を高らかに宣言したものだったと思うが、私は今日の演技を観て見るまではっきりと判断は出来ないと思っていた。
やはり圧倒的に滑り込みが足りないだろうし、試合でのスタミナ不足は多くの大会を経ない限り、解消されないものだろう。今回も含め、疲労を残さない程度に数をこなすしかないと思う。
今回は、私の心配以上に崩れてしまったが、それでも昨日のSPだけでなく、今日の演技でも彼の輝きは感じ取ることは出来た。
私は彼がこのステージに、このレベルでオリンピックを前に戻ってくることが出来たことに喜びを感じている。
そして、彼なら全日本を勝ち抜き、オリンピックの舞台でベストの演技を見せてくれることを信じている。

そして、オリンピックには、このメンバーだけでなく、復活のプルシェンコ、ランビエール、更に、間に合えば、ジュベール。また、パトリック・チャンなども含めた選手が争うことになる。レベルの高さは近年でも稀にみるものになると思う。
今から楽しみで仕方がない。
その中で日本人選手が表彰台に立てたなら、その感動は計り知れない。


<女子>
以前のエントリーでも書いたように、キム・ヨナの出場する大会では優勝は決まっている。
GPファイナルごときの優勝の行方に一喜一憂するつもりもない私は、今回の結果自体には驚きはない。
あるとすれば、流石に点数操作も大げさにはしにくい状況になってきたのか、或いは、今回のみのガス抜きなのか判断の難しいところだな、といった辺りか。

優勝 キム・ヨナ
再三言っているようにここは指定席。
しかし、今回の総得点は188点台。これまでの銀河点に比べれば、実状に近づいた点数だが、それでも高すぎる。
せいぜい今回の演技では、170点台から180点に届くかどうかといいた辺り。(まあ、これでも高すぎるという意見もあろうが…)
この点数では彼女も安穏としていられないものではある。実際、今回も安藤選手がトリプルトリプルやダブルアクセルからのトリプルなどを決めていれば、勝てなかった計算になるのだから。
とは言え、彼女は今回かなり質の低い演技をしていたにも拘らず、安藤選手や浅田選手などがベストの演技をしたときと同等の点数を得ているわけで、これで彼女がノーミスで演技を終えてくれば、また銀河点が出てくる可能性は非常に高い。
やはり来るべき、バンクーバーの女子シングルは、銀メダル以下を争う興味を削がれる大会になってしまうのだろう。残念ながら。

安藤選手は二位でオリンピック内定。
今シーズンの不完全燃焼を払拭する演技だったとは思う。勿論、いくつかの不満点が本人にもあったのだろう。そういった部分がクリア出来ていれば、今回の優勝も可能だったという結果からも彼女の悔しさは十分に感じ取れる。(勿論、正当な評価がなされていれば、彼女が優勝だったとは私も思うが)
とは言え、ここで内定が取れたことは、経験は十分にある彼女に取って意義のあることだろう。これで照準はオリンピック一本に出来るのだから。
あとは、コンビネーションジャンプの質を上げていければ、彼女のオリンピックは意義深いものになると思う。

初の表彰台を得た鈴木選手。
非常に素晴らしいFSだったと思う。総得点でも170点を超えられたことは全日本で代表争いをするには十分な自信を得られたと思う。
昨年からの彼女の成長ぶりには目を見張らされる。年末は彼女にとってそのスケート人生を大きく左右する大一番になるだろう。

今大会の結果に立腹している方も多いだろう。
しかし、私は、キム・ヨナの存在を無視することでフィギュアを楽しむことが出来る自分を今回は発見した。
そして、日本人にしてみると、全日本選手権という大一番が待っている。
女子は、浅田選手、中野選手、鈴木選手、村主選手あたりが代表を争うことになるのだろうか。
いずれにしても、全ての選手が悔いのない演技をしてくれることを祈るばかりだ。

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2009年11月16日 (月)

今期のフィギュアスケートには絶望している

今期のフィギュアスケートGPシリーズを私は殆ど見ていない。観たのは、テレ朝が放送しないNHK杯のみである。
これまでは下らないテレ朝の放送であろうとも欠かさず、観ていたのとは大違いである。
それは偏にキム・ヨナの存在があるからだ。というか、キム・ヨナの点数の出方に絶望しているからである。

先の世界選手権で、キム・ヨナはブッチぎりで優勝した。
そのことは良い。日本人選手を贔屓目で見る私でさえ、2009年の世界選手権の女王はキム・ヨナであると素直に思えたからである。
しかし、その天文学的な点数には眩暈を覚えた。と同時に、確信した。
バンクーバーでの女子シングルの金はキム・ヨナ。銀はジョアニー・ロシェットと決定済みなのだと。そして、絶望した。

それまでにも、キム・ヨナの点数は、SP、FSともに、点数が高すぎるという感触があったが、この世界選手権においては、遂に極まれり、といった感じで、完璧ではなかったにも関わらず、200点オーバーである。他の選手が、どんな演技をしたところで、彼女の足元にも及ばない点数しか付かない。これは何だろう。
重ねて言うが、優勝は間違いなくキム・ヨナのものであった。他の選手、殊に安藤美姫選手や浅田真央選手の演技が、今回に関しては、新女王に劣っていた事は論を待たない。
それでもあの点数は異常だった。
この結果を受けて、私は以前から噂されていた韓国とカナダの関係強化の話を厳然たる事実として認識した。

そして、もうバンクーバーまで、キム・ヨナが負ける事は無いとも思った。
彼女が正当な評価で勝利を重ねることに関しては、悔しさはあっても、世界のトップアスリート・エンターティナーとしての敬意を払うことに吝かではないが、この不可解などという生易しいものではない情勢を、冷静に見続ける忍耐力を私は未だに獲得してはいない。

そんな流れで、私はフィギュアスケートを観る事から距離を置いた。

そして、案の定、今期のGPシリーズにおいても、キム・ヨナの快進撃(爆)は止まらないどころか、更に、加速することとなった。
演技をする毎に最高得点を更新していく。
その点数が高くなればなるほど、私のフィギュアへの興味は下降して行く。

勿論、結果やスコアシートはチェックしている。

その中で日本人選手の仕上がりの悪さには、言い様の無い脱力感を感じてしまってるが、しかし、所詮GPシリーズは国内選考→オリンピックにつながるステップの大会でしかないことを考えれば、それ程悲観はしていない。
そんな日本人選手(というか、各国の選手もそれほど仕上がりは良くはないですけど)が、常に安定しているキム・ヨナに負ける事は、当然だと思う。何度も言うが、そのことが問題ではないのだ。問題は点数なのだ。彼女の演技に、その点数が出るクオリティがあるようには全く見えないにも拘らず、どんどん点数だけが上昇していく。

そこには、薄ら寒い政治の臭いしかしない。


そして、今回のGPシリーズ、アメリカ大会である。


流石に今回のフリーの演技では、200点を出すのは躊躇われたのか、或いは、各国から噴出する抗議・非難を受けてのISU会長のコメントによって、点数水増しが自重されたのか、私には、分からない。
もっと穿った見方をすれば、ここでの失敗演技をそこそこの点数に抑えることで、批判のガス抜きを行う意図があるのでは、とさえ思える。
ま、しかし、それでもFSの110点を超える点数は、あの演技では有り得ないほどの露骨な点数である事に変わりはない。
因みに、この記事を書くにあたり、今回の彼女の演技はネットで探して観ましたので、あしからず。

夏から秋にかけて、私はこう思うようにした。

キム・ヨナには、バンクーバーで金を強奪してもらって、さっさとプロに転向してもらい、次回オリンピックまでに、正常なフィギュアスケートに回復してもらいたい、と。

ま、彼女云々は別にしても、女子シングルの選手にしてみると、今回は、頑張って銀・銅を狙う大会と位置付けて、ゆっくりと、しかし、確実にステップアップしていってもらいたいと思う。
浅田真央選手にしてみると、次回でもまだまだ、現役で戦える年齢。
精神的なものなのか、それとも技術的にも迷いが生じているのか、私には分からないが、このような道も選手にとっては、無駄なものではないと信じている。

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2008年12月 6日 (土)

上昇する女王 -フィギュアスケート雑感・女子シングル-

続いて女子。

ご存知のように、NHK杯は浅田選手の圧勝に終わり、女王健在をアピールして終わった。

今年も女子は日本が表彰台を独占し、その層の厚さとレベルの高さを世界にアピールできたと思う。

そこで、今シーズンを考えてみたいと思う。

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やはり今季も、浅田真央vsキム・ヨナという2強体制が続くことは、決定したようなものだと思う。

シニアデビュー以来、GPシリーズでは、ほぼ無敵ともいえるキム・ヨナは、今シーズンも危なげなく、2戦とも優勝し、GPファイナルに臨む。

一方の浅田選手は、今回のNHK杯でジャンプの不安を一蹴し、女王が死んではいないことを印象付けた。

今回のシリーズでの得点を見てみると、この二人は、この下に位置するロシェット、コストナー、安藤選手、中野選手らに水をあけている。

少なくとも、GPファイナルではこの二人の戦いに注目が集まるだろう。

勿論、他の選手にも期待したいし、、順調に得点を伸ばし続けているロシェット・コストナーには、一角崩しを予想する向きもあろう。

そして、意外だったのが、アメリカ勢の不振である。層の厚いアメリカ勢だが、全体的に構成要素の完成度が低かった様に思う。アメリカの選手にしてみれば、全米選手権での戦いが激しくて、GPシリーズどころではないってところか。2枠をかけて、5、6人が(いやもっとか?)鎬を削るとんでもない状況になっている。

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浅田真央選手は、今回、さらに一歩、ステージを上がった。ご存知のように、トリプルアクセルを二度(といっても、一つはダウングレードされたが)、プログラムに入れることを実現した。この意味は大きい。

このプログラムは、他の要素でもレベルを取り切れれば、200点越えが十分見えるレベルである。現在の女子で200点は、彼女以外に到達し得ない高みである。

キム・ヨナ選手は、現時点のプログラムでは、ほぼ得点は出きっている。190点台が限界なのだ。勿論、トリプルアクセルや他の加点要素を入れ込んでくれば、200点台が見えてくるが、現状、その動きは見えないし、これまでは十分に優位なポジションをキープできたが、今回の浅田選手のプログラムを観て、今後改善を考えてくるかもしれない。

安藤美姫選手の4回転は、物凄い武器になり得るが、現状、実戦でチャレンジできていないので、対抗策とはなっていない。第一、彼女は、ジャンプもそうだが、今季、他の要素でレベルを取りきれていない。完成度に難があった。勿論、GPファイナルや全日本選手権では、完成後の上がった演技を我々に見せてくれることを期待しているが。

ここに来て、不気味なのが、コストナー、ロシェット両選手だろう。二人とも、大技は無いが(と言っても、トリプルトリプルはあるが)、ジャンプを含め、各要素でキチンとポイントを確保してきている。でも、現時点、パーフェクトな演技でも190点に行くかどうか、と言ったところと想定している。

中野選手にしても、年々、各要素のグレードは上がってきているが、やはりトリプルトリプルは上位を狙う上で必須となってくるし、もし浅田・キム両選手をも凌ごうとするならば、トリプルアクセルも確実に入れ込んでこないと苦しいだろう。彼女の尋常ではない安定感、常に、一定以上の演技を見せるということの価値は、十分理解したうえで。

前回のエントリーの男子シングルでは、王国化の兆しを指摘したが、女子は現在、新しい勢力が出て来づらい状況が問題だと思う。それは、あまりにも浅田、安藤、中野というトップが高レベルで君臨している為に、上に上がってこれないのだ。

勿論、復活してきた村主選手や昨シーズンも活躍した武田選手などもいるが、得点的には、上位のビック3には、ちょっと水をあけられている。今回のNHK杯でのサプライズだった鈴木明子選手も、今回の2位は中野選手のSPでの躓きに助けられた部分が大きい為、まだ、互角と言えるほどではないか。

今シーズンや来シーズンのオリンピックなどは、怪我等が無ければ、このビック3でかなり強力な布陣が築けると思う。メダルも複数獲得すら望める状況。団体戦も欲しいぐらいの勢いだ。

しかし、その後を考えると、不安は大きい。

まだ、浅田選手は健在だろう。しかし、安藤選手や中野選手は、本人次第だが、分からない。となると、下から、次世代の選手が台頭してこないとならない。

前回も書いたが、私はジュニアの試合まで見れる環境に無いので、そちらの状況は良く分からない。先シーズン、全日本選手権などで見た若い世代の選手達も、得点的には国際舞台で戦えるレベルには、まだ達していないように見えた。

このあたり、暮れの全日本では、上位の争いと同様に、注目しなければならないだろう。

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ともあれ、新たな高みに上りつつある女王と、最強の日本選手たちから、今シーズンも目が離せない。

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2008年12月 4日 (木)

王国化の兆し -フィギュアスケート雑感・男子シングル-

結構、ここ最近人並み程度に、タイムリーに更新してきたので^^、今回は、ちょっと今まで通りの、ワンテンポ遅れた感じの話題。

フィギュアスケート。

先日、NHK杯が終了し、グランプリシリーズもファイナルを残すのみ。

高橋選手の怪我による離脱は、彼にとっても、日本チームにとっても、そして、我々ファンにとっても、非常に残念で、痛ましい限りではあるが、それでも、男女ともに日本選手の活躍は目覚しい。勿論、各国のトップスケーターたちも粗方姿を見せてくれて、今期の情勢が、漸くはっきりしてきたと思う。

ここでは、そのあたりに触れてみたい。まずは、男子。

ランビエール、バトルというチャンピオンが引退し、高橋選手が欠場している現在、情勢は一変した、といってもいい。現に、先シーズンは、ジュニアだった選手達がシニアデビューを果たし、GPシリーズでも活躍している。

また、日本においても、謹慎明けの織田選手の鮮烈復帰や、今年の世界選手権でも大活躍し、期待された小塚選手もGPでの優勝を飾り、本当にトップグループの中に入ってきた。

そして、今回のNHK杯でのサプライズ(その1)は、無良選手の存在だった。

私は、ジュニアの大会もカバーするほどのファンではないので、申し訳ないが初めて見たのだが、中々小気味いい滑りをする選手で、好感を持った。今後の成長に期待の持てる選手と感じられ、嬉しかった。

世界でトップを狙える高橋、織田両選手の後、中々次の選手が見えてこないことに、ちょっと焦りを感じ始めていただけに、小塚、無良両選手の成長・躍進は、我々ファンだけでなく、協会側も胸を撫で下ろしているのではないだろうか。

やはり、今後もフィギュアスケート王国を維持し続けるつもりならば、下から次々に新しい選手を輩出し続けなければならない。その形がおぼろげながら見えてきたのは嬉しい。

で、先にも書いたが、ジュニアから上がってきた選手達。あまり分からない(爆)

分からないので、予想等は出来ないのだが、男子に関しては、やはり、4回転が勝つためのキーワードとなる。

新しい世代は、苦も無く、4回転を決めてくる。

そこで、復帰した織田選手。

以前は、4回転が無く、スケーティングなどの部分で、得点を上げていた印象だったが、今回、それはいい方に裏切られた。

彼のスケーティングの滑らかさはそのままに、力強さが感じられたから。そして、4回転にもチャレンジした。謹慎期間中、腐らずに黙々と基礎からの練習に取り組み続けた上での成果だったと思う。

その過程で培われた精神力は、この後の国際舞台でも絶対に活かされる事と思う。

まもなく行われる全日本。そして、来年の世界選手権。

戻ってきて欲しいが、恐らく高橋選手は間に合わない。となると、織田選手、小塚選手が中心となって迎えることとなる。そこに、今回の無良選手、それに、南里選手、中庭選手がもう一つの枠を争って臨む大会。

来シーズンの為にも、是非とも、出場枠3枠の死守をお願いしたい。

まあ、私なんかに言われなくても、高橋選手の戻ってくる来季にも、自身が出場する為に、彼ら自身がもっとも自覚していることでしょうが。

来るバンクーバーで日本選手がメダルを目指す上で、3枠は絶対に欲しい。

自分たち自身のためにも、頑張って欲しい。

その積み重ねが、伝統になる。フィギュア王国の礎として。

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2008年3月30日 (日)

世界フィギュア総括と今後の展望(って、堅いタイトル)

 多くの方同様、私も世界フィギュア見ました。

 フジテレビには、何とか生中継での放送をお願いしたかったのですが、実現できたのは、男子FSのみでしょうか?その男子が、高橋選手の失速という残念な結果。ゴールデンタイムで再放送してもいいから、今後は生でお願いしたいところです。

 朝の6時過ぎから、ISUのリザルトのページのリロードを連発してるのは、悲しいです。

 今年も、塩原アナの実況は、若干ウザかったですし、日本のスタジオからの国分、ウッチーの放送は意味なかったとは思いますが、それでも、テレビ朝日の放送に比べれば、どれだけましなことか。そう考えれば、太一君を加えることで、ジャニーズがスポンサードしてくれることの意味もあるのかなあ、とか大人な考えもよぎったりする訳です。

 結果的に言うと、浅田選手の金1つという日本代表の成績に、「物足りない」というような思い上がった、典型的なマスコミの論調というようなものも散見しました。まあ、いつものことながら、自称プロと名乗りながら、くだらない情報を垂れ流し続ける彼らの姿勢には辟易しますなあ。

勿論、高橋選手や安藤選手、中野選手などアクシデント、ミス、無念、諸々あるところですが、今回大会で最もフィーチャーされるべきは、男女ともに、次回の出場枠3枠を維持できたことであろうと思います。浅田選手の金は勿論めでたい事ですけども。

 そんなこんなで、思いつくままに、今後の展望なども含めて、勝手に書き連ねようという次第。

○浅田真央選手 <金メダル>

 素晴らしいですね。おめでとうございます。まあ、様々なところで、もういらん位に語られていることですので、言うことないっちゃあ、ないんですが、いくつか(あるんかい!ってことで)

 今回、彼女はSP、FS含め、大きなミスは3Aとスピンのダウングレード辺りでしょうか。昨シーズンから課題であったひとつの大会で演技をまとめるということがある程度できたということでしょうか。そして、3Aでの大転倒からのほぼ完璧な演技。そのタフネスはやはり、世界女王として賞賛を受けるに値するものであったと思います。

 ただ、これで精神力がついたとか、問題ない、とは思えないんですよねえ。捻くれ者の私としては。ある意味、3Aの転倒で開き直れてしまったということも出来るように思うのです。まあ、開き直れて、完璧な演技が出来れば、大変素晴らしい選手ではあるのですが、一視聴者として、心配してしまうのは、彼女が、他の選手とぎりぎりの凌ぎ合いをするというシチュエーションが、あまりなく、本番(勿論、オリンピック)で、そういう部分での脆さを露呈してしまうのではないか、ということですね。

 彼女のよく言う「ノーミスの演技をするだけ」ということ。勿論、そのとおりです。でもそれは他の選手と向き合っていない、ということでもあるように思うのです。フィギュアという競技が、新採点ルールによって、客観化されたとは言え、順位については、他の選手との相対評価である以上、駆け引きやゲームマネージメントは舞台が大きくなればなるほど必要不可欠になってくるでしょう。

 なまじ実力が飛び抜けている為に、ある意味でそういう部分での弱みを見せてしまうのでは、と感じてしまうのです。もしかすると、今後、彼女を上回るポテンシャルを持ったスケーターが登場してきたときに、彼女は、どう対応していくのか。そんな選手は出てこないで欲しいなあ、とか思いながら、でも出てきたときに、彼女には冷静に、そして、力強く、勝ち切って欲しいんです。その為には、より過酷な精神力の戦いを経験し、逞しく、したたかになって欲しいと思うのです。

○安藤美姫選手 <途中棄権>

 彼女にとっては、非常に辛い大会となってしまいましたね。怪我ですから、仕方のないものです。来年度に向けて、気持ちを新たに、頑張って欲しいですね。しかし、彼女は波乱万丈な物語が付きまとう選手のようですね。まさに、お姫様なのかもしれません^^。笑い事ではないのかもしれませんが。

 しかし、今回の肉離れは、100%アクシデントですので、対処のしようもないところです(勿論、体調管理という点での指摘は受けるでしょうが)。出来るだけ軽症であって欲しいし、きっちり、治療すれば、完治するものでしょう(そう願いたい)。やはり問題なのは肩の怪我でしょうね。完治には数回の手術が必要で、しかも治るとは限らないということのようで、本人にも迷いがあるようです。でも、彼女がバンクーバーでメダルを狙うのであれば、不可避だと思います。

 昨年の世界フィギュアでも分かるように、安藤選手が、完璧な演技をすれば、現状でも十分メダルを狙えるとは思います。でもそれは、ハードルが高すぎる。大事な大舞台でSP・FSの全てを完璧に出来る選手など、そういるものではないでしょう。であれば、小さなミスが幾つか出たとしても、戦えるレベル(エレメンツ)を確保しておく必要がある。となると、肩の怪我以前は、出来ていたビールマンスピンは外せない要素ですし、柔らかい滑りには、肩の違和感は出来うる限り、排除しておきたいところです。勿論、本人が決めるべきことですが、本番で輝いて欲しいと思う私は、彼女が手術からの華麗なカムバックを見せてくれることを祈っています。

 精神的にも、コンディション的にも、波の激しい選手ではありますが、現在、メダルを争う選手たちの中で、精神力を含めたぎりぎりの戦いを、力強く勝ち抜いた経験を持つのは彼女だけです。その経験は大きな財産でしょう。それは、来るべき大舞台でも彼女を助けてくれるはずです。頑張って下さい。

○中野友加里選手 <4位>

 彼女にとっては、大変素晴らしい大会となったことでしょう(勿論、悔しさも大いに有ったでしょうが)。彼女自身、メダルに最も近づけたという自信と、それでもメダリストとの間に横たわる厳然としたポイント差をひしひしと感じていることでしょう。

 私もあの演技であの点数は違和感はあるのですが、ジャッジペーパーを見ると、納得せざるを得ない部分もありますね。いろいろと細かい部分での問題もあるのですが、やはりトリプル-トリプルを入れていかないと、メダルに届くのは難しいということを強く印象付けるものでした。彼女のあの演技でも、3位のキム・ヨナとの差は、大きなもので、各エレメンツのGOEを極限まで高めても、追いつけないほどのものでしたし。

 彼女もそれは痛感しての、直前までのトリプル-トリプルの練習やプログラムに組み込むというような表明もあったわけですし。やはり来期以降、彼女の試練はそこに集約されていくのではないでしょうか。

○高橋大輔選手 <4位>

 今大会のショッキングな出来事の一つが、高橋選手のFSの失速でしたね。高橋選手をして、十分なパフォーマンスが出来ない状態に置かれてしまう。四大陸選手権での圧倒的なパフォーマンスや報道される好調さから、ついつい期待してしまいましたが、やはり最高峰の舞台は甘いものではありませんでした。

 そして、トップレベルの選手たちが、1~2点の中にひしめく大混戦という展開で、殆どの選手が演技で失敗しました。そんな空気の中、高橋選手も失速してしまいました。今大会金メダルを命題にして挑んだわけですが、この戦い、悔しさは次へのステップになるでしょう。トップの力を持っている選手には、王者になる資格はあります。でも必ず王者になれるわけではありません。厳しい戦いを勝ち抜いて、初めて王者になります。高橋選手もそのスタートラインに立ちました。王者になる資格のある選手達による精神力の戦い。より厳しい戦いに漕ぎ出す高橋選手を応援したいですね。

○小塚崇彦選手選手 <8位>

 今大会でのサプライズ(勿論いい意味でですが)は、彼の活躍でしょう。この大舞台でこれだけの結果を残せたこと、大変な自信となったと思います。今後の成長は欠かせませんが、彼の世界への足がかりとなったのは間違いありません。今後復帰してくるであろう織田選手とともに、3人で世界で戦う姿を応援したいものです。

 そして、先にも触れたとおり、彼の活躍で、男子も世界選手権での出場枠を3枠確保できました。非常に大きなことです。日本にとっても、小塚選手にとっても。

○女子シングルの今後

 今回も結局、トリプル-トリプルを飛んだ選手が、表彰台を独占しました。勿論メダリストになった選手は、その他のエレメンツも高いレベルで演技していますが、やはり、基礎点でも大きく差の付くトリプル-トリプルは、挑戦しなければならないエレメンツとなってきたと言えるでしょう。今回のSPでも多くの選手が大接戦という結果。来るべきオリンピックに向けて、各国が強化の成果を見せつつあり、日本は安心していることは出来ません。

 そして、今大会を通じて、来年に向けての勢力図も見えてきたように思います。日本の浅田、安藤、中野という3選手は、それぞれがメダル候補という超強力な布陣となりました。コストナー選手は、FSでも大崩れすることなく、欧州選手権者の風格を持ちつつあります。2年続けて怪我によるコンディション不良から、3位に甘んじたキム・ヨナ選手が調整を成功させれば、強力な金メダル候補でしょう。ここ2年の不調からの脱却が見え始めたマイズナー選手、ジュニアからやってくるアメリカの選手たち。伝統の北欧の選手達は、今回の大会を経験して、より成長した姿を私達に見せてくれることでしょう。

 こういった選手達による来シーズン、そして、バンクーバーでのオリンピックまで、女子シングルから目を離す事は出来なさそうです。

○男子シングルの今後

 今回、当初予想された高橋、ランビエール、ジュベールというメダル候補ではなく、4回転を飛ばなかったバトル選手がほぼ完璧な演技で、金メダルを獲得したことで、4回転論争が起こったわけですが、私の感触では、今回の大会が、4回転での争い、となったことが、結果論で言えば、早かったということなのだろうと思います。

 しかし、選手達が取り組んだ4回転をプログラムに組み込むということ自体が間違っているとは思えません。バトル選手は素晴らしい演技をしましたが、その分、最高峰の舞台で4回転に挑戦するという経験を一つ犠牲にしたとも言える訳です。このヒリヒリとする舞台での4回転という高難度の技に取り組んだことは、来シーズン、そして、バンクーバーでのオリンピックに臨む選手達にとって、大きな財産となったことでしょう。

 今回は、残念ながら、失敗、あるいは、本数を減らす、といったことで、点数の伸びは少なかったわけですが、今後、全ての選手が崩れるということは、考えづらく、4回転を入れ込んでこないことには、メダル争いに参加する資格すら与えられない可能性が高いのです。高橋選手には、ブレることなく、バンクーバーでの栄光を目指して、精進して行って欲しいですね。

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カーリング世界選手権-チーム青森の挑戦-

 今、日本代表、チーム青森の2008世界選手権が終わりました。残念ながら、メダルには一歩届きませんでしたが、大健闘の4位でした。実力的には、苦戦必死だろうと思いながらも、頑張って欲しいと、開幕戦から観戦していましたが、今回のチームは着実に勝ち抜いていって、デンマークや今回の台風の目であった中国にも勝ちを収めました。

 そして、タイブレークでの再びのデンマーク戦も勝利し、奇跡の(と言っては失礼かな^^)プレイオフ進出!

 プレイオフ最初のスイス戦での勝利でメダルが見えました。準決勝でのカナダ戦もほぼ勝利目前まで行っての大逆転を喫し、3位決定戦で、三度スイスとの対戦、強豪スイスに弾き飛ばされてしまいました。

 トリノからの俄かファンですが、地味ながらもBSで放送してくれたことは、非常に嬉しかったですね。実は、きっちり全日本選手権決勝なんかもチェックしていたので、今回も楽しみにしていました

 いやあ、惜しかったなあ!中国とのアジア決戦も見てみたかったんですけどねえ。予選では勝てていたし。でも十分カーリングの楽しさを再認識させて頂きました。トリノでもとても興奮しましたが、今回も強豪ぞろいの中、チーム青森は果敢に勝負を挑み、大健闘でした。

 スタッツ的には、トップレベルの選手たちには、若干劣るものでしたが、チームとしてのまとまりで多くの勝利を手繰り寄せる戦いぶりは、カーリングの真髄を見せられた思いです。そんな中、マリリンこと本橋選手のサード選手の中でのトップレベルの成績も素晴らしいの一言でした。

 今回の成績は、バンクーバーの出場権に大きく近づくものとなりました。来シーズンもチーム青森を応援していこうと思いながら、NHKさん放送してね、と思うHorseplayerでした。

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2006年10月31日 (火)

安藤美姫と浅田真央

フィギュアスケートのシーズンがスタートしましたね。

グランプリシリーズの第1戦は、日本勢、男女アベック優勝ってことで、めでたいんですが。

「テレビ朝日での放送ってところが、不本意。」

だって、実況がちゃんと技とか実況しないんだもん。つまらない。地味でも、きちんと実況していたNHKでの放送を希望します。(松岡修造は言うまでもなく邪魔なんですよ。)

荒川選手のコメントが、うまくなってきているところはよかったので、今後とも期待しております。

織田選手も先シーズンに比べて、得点が取れるようになってきたようで何より。まだ、トップのミス待ち位のクラスだと思うので、今後のステップアップを期待しております。

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まあ、分かってたとは言え、マスコミの節操の無さには、開いた口が塞がりませんよ。

手のひら返したように、ミキティーミキティーって。恥を知れ!

オリンピックで勝手に期待したのは、マスコミとマスコミに乗せられたミーハーだけのはず。そこで、15位だったからといって、批判するのはお門違い。

もともと先シーズンは、体調も含め、調子が悪かったし、そもそも新採点システムでは、各要素で点が伸びてなかったのは、素人でも分かりましたよ。派遣選手の選考方法の是非はあるにしても、それは選手には関係ない。その選考基準で選ばれた選手は、自分に出来る事を真摯に遂行すれば、それ以上の責任は無いのです。あのオリンピックでの安藤選手には、そもそもメダルを狙える要素が少なすぎたのです。

私は、安藤選手のトリノオリンピックは、4回転に挑戦し(失敗し)、挫折を経験することにあると思っていました。あれほど乱れるとは思いませんでしたが、それほど落胆する内容ではなかったし、冷静に言えば、想像通りでした。でもそれは必要なことで、次のオリンピックに、世界選手権に向けた得難い経験を得たと思うのです。あの極限の戦いの中でしのぎを削る4人のスケーター。ひとつのミスで順位が変わり、天国から地獄に突き落とされる。あの戦いに多少なりとも加わった経験は、大きいはずです。

私は、今シーズンも、もうちょっと時間が掛かるかな、と想像していたのですが、予想外に仕上がってきました。しかも、各要素でレベル4をきっちり取れるという高レベルで。今大会の最大の収穫は優勝でもなんでもなく、4回転が無くとも合計192・59点という得点が取れ、十分に自力でのメダル獲得ラインに上がって来た、という事実だと思う。精神的にも、肉体的にも、成長の後が見えた安藤選手。これからは順調にそのステップを登っていけるように感じた

そして、浅田選手。

先シーズンの圧倒的な強さを、目の当たりにした人間にとっては、想像できない姿だったが、その予兆はあった。アメリカに活動拠点を移す、というニュースで、身長が何センチも伸びたというようなことを言っていて、「大人っぽくなった真央ちゃんに期待したいですね」的な馬鹿丸出しなスポーツキャスターのコメントはおいといて、「それって、バランス変わるじゃん」と思ったものでした。

案の定、先日のアメリカとの団体戦でもトリプルアクセル失敗してたし、こりゃ時間が掛かるかな、と感じたのです。

でも、あれだけミスを繰り返しても3位に入れるそのポテンシャルは恐るべしです。どの程度で肉体的な成長が安定するのか、バランスを取り戻すか、に掛かっているので、最終戦まで待つのはいい判断でしょう。仮に、今年のグランプリファイナルに出られなかったとしても、特段問題は無いので、じっくりと調整して欲しいところです。

しかし、荒川選手といい、安藤選手といい、ニコライ・モロゾフ恐るべし!

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